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「減塩」が病気をつくる!(石原結實著)~その2~

 最近、肉が大好きな元気高齢者がテレビで取り上げられることが多いようです。

確かに肉を食べるのは良いことでしょう。ところが、番組内で(たっぷりつけた)焼き肉のタレの塩分については何もコメントしません。私は、あの元気高齢者たちは医師から「塩分を控えるように」と言われていないか?と心配でした。

 しかしこの本を読んで、元気なのは肉だけでなく塩分も摂るからなのでは?と考えるようになりました。著者によると、「陰性体質の人は『塩分感受性のない人』に相当するので、塩分の多い食事をしっかり食べる必要があるし、塩分を摂っても血圧は上昇しない」とのこと。若い時には陽性体質でも加齢によって陰性体質に変わるとすれば、味の濃い焼き肉やすき焼きは、高齢者を元気にするのかもしれません。

*陽性体質or陰性体質については前月のブログをご覧ください。

**腎臓や心臓に持病がある人は主治医から指示された塩分摂取量を守る必要があります。

 

では、1日にどれくらい塩分を摂取すれば良いのでしょうか?

季節による差や個人差があるため一概には言えませんが、摂取量の目安や考え方は以下の通りです。

 

体重60kgの人で、体内に180gの塩が含まれています。生命にとって塩は大切であり、人体は塩を排泄するより、いかにして体内に残すがというメカニズムで働いています

・体内の余分な塩は自然に排泄されますが、腎臓が塩を排泄するのに数日かかるので、塩分を摂った翌日にまぶたや手足がむくむ場合は摂り過ぎと考えられます。また、加齢とともに塩の排泄能力が低下するので、注意が必要です。

・塩分を過剰に摂取すると血液中の水分が増えて一時的に血圧が上がり、心臓の負担も増えます。よって毎日決まった時間に血圧を測ることをお勧めします。

 

 

つづく