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趣味のレベルですが ~その3~

その2」の続きです。

 辰韓のスガ(ソガ)王族のスサノオが亡くなって…。

紀元前100年頃、ヤシマジヌミ(スサノオとクシナダヒメの子)が出雲国の首長として近畿以西日本海側の中心人物でした。ヤシマジヌミは辰韓を武力で脅すようなことはせずに、辰韓や馬韓と文化交流をすすめました。中でも、それまで出雲にはなかった祈祷を取り入れようと辰韓からアメノホヒ(天穂日命)に来てもらいました。アメノホヒは後世になって初代出雲国造(いずもこくそう、いずものくにのみやつこ)の始祖に位置づけられました。

 

紀元前80~前50年頃、重要なキーマンが登場!オオドシ(大歳神)です。古事記ではスサノオとカムオオイチヒメ(神大市比売)の子と記述されていますが、年代的にはスサノオの孫世代です。このオオドシ、かなりの切れ者です。そして、「祖父(スサノオ)は途中で死んでしまったけど、代わりに俺が同盟を結んでくるわ。」と纒向へ行きました。

 纒向で、旧秦民の葛城(かつらぎ)氏(徐福系)に「これからは出雲の時代だよ。一緒に国をまとめましょう。」と、自らが纒向に住むことを条件に同盟を結びました。オオドシは葛城氏を取り巻く地元民(幹部には馬韓系、のちの物部氏)とも上手くやって、纒向でチョー人気者になり、権力も手に入れました。

 

*オオドシはとても長生きだったので大歳神といわれたと考えています。別名ニギハヤヒ(饒速日命)として物部氏の祖神になりました。

**朝鮮半島の馬韓は、秦国が滅びたあと漢王朝と交流していたので旧秦民を冷遇していましたが、倭国の馬韓系は旧秦民と仲良くしていました。